2008年04月05日

神式の家族葬

昨年の5月末のご相談でした。

「区役所で聞きましたら、こういったことに関する相談窓口があるときいて、タウンページを調べたら、御社があったものですから・・・」

声の主は、とても品の良さを感じさせるご年配の女性の方からでした。

そのときのお話では、今すぐというわけではないけれど、ご主人様が自宅療養中で、いざというときは、とても考える余裕はないと思うから、ちょっと相談したかったとおっしゃっられました。

はじめのお電話では、そのご相談者のご要望はまだまとまっていらっしゃらなかったので、ご要望をまとめるポイントだけをお伝えして、そのときは電話をきりました。

一ヶ月後くらいに、ご連絡いただいたときには、神式の家族葬を希望なさっていらっしゃる旨を伺い、要望に適した葬儀社を2社ご案内いたしました。

結局、お見積もりの細かさや対応など、万が一の時には、ご自身が安心だと思われる葬儀社M葬儀社にお願いしようと思っています。ということでご相談を終えていたのでした。

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夜11時30分頃、M葬儀社からお亡くなりの一方が入ったときには、急に風が胸の中を通り抜けるような感覚をうけました。

「ああ、どんなにかお悲しみだろう・・・」

あのご相談者の心境を思うと、相談員として常日頃から「死」と向きあっていてもやはりやりきれない気持ちに襲われます。

メモベル田中家.JPG


告別式当日、葬儀に参列させていただいたとき、ご相談者が細く小さな片を震わせて泣いていらっしゃる姿をみて、「葬儀とは、やはり悲しみ以外何もない。」そんな言葉が脳裏をかけめぐるのでした。

故人様は、新聞がお好きだったのでしょうか。当日もお嬢様が新聞を差し替えてお棺に納められている姿がとても印象的でした。

最期のお別れに桜の花や白い花々を皆様がお入れなさっているとき、ご親族の男性がお棺にも近寄らず、1人壁の方にむきあっていらっしゃっている方がおられて、葬儀社の担当者がそれに気づき「どうぞ、お花を・・・」といって差し出すと、手を横に振ったのでした。そして、こみ上げてくる涙をこらえる仕草は、故人様との関係の深さをも教えてくれるのでした。

葬儀には、人の数だけあり方があります。
人の数だけ、悲しみも異なるのかもしれません。

この度は、「絆」の形を感じさせていただいたご葬儀でした。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
posted by 葬祭カウンセラー at 16:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族葬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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